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「大地の芸術祭」、つまりトリエンナーレ②

妻有二日目はガイドブックを元に面白そうな所や新作を中心に廻ってきました。まずは十日町の大通りから10kmほど入った飛渡地区へ向かいます。

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山の中に開かれた田園地帯を抜けて集落に入ると、この地方特有のかまぼこ型倉庫には様々な顔が描かれています。かまぼこ型倉庫が農村集落ではそのままかまぼこフェイスに、ローカル線の駅では電車で旅をする絵本の世界を再現した作品にと様々に変化しています。この辺が地方文化とアートの祭典らしい所です。

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こんな山奥の農村地帯は当然のように限界集落になり、廃村の地域が出ています。そんな捨てられた農家の建物がアートに利用されます。外見はそのまま今にも壊れそうな建物ですが…。
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中に入ると、壊れた陶器の修復に用いられる金継ぎの技法を家屋に活用し、家の傷やひび割れ、地震によって出来た隙間などに金継ぎを施して「人を入れる器」を再生してあります。全部金張りだと秀吉になっちゃいますが、これだとわびさびの世界です。

会場の外では村人たちが食べ物を持ち寄り集会を開いています。芸術祭が村の交流や観光にも役立ち、ほかの地域の人たちも巻き込んでいます。
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小学校も廃校になります。そこはアートで再生!。校庭には車田を再生して、6年経つそうです。そのとき植えたクヌギも大きく育ってきています。最近はコンバインが普及して少なくなりましたが、今は少なくなりましたが、新潟の田んぼの畦には稲を懸けておくための林(稲架…はざ…)がありました。そんなことを意識しての物です。
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中には、集会兼体育館代わりの部屋には大きな樹皮を集めた作品が。
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各教室には、元々学校や地域で使われていた物を白いチューブで繋いだものがまるで走り回っているように配置されています。白はこの地域の雪の色でもあり、教室ではチョークの白みたいな感じでしょうか、またまた純真無垢な子供たち?…。

次は、30分ほど車で移動して、松代のさらに奥の星峠まで。ここは「日本一の棚田」とも言われる所で山の斜面が棚田として利用されています。展望台も有り斜面に広がる棚田地帯が一望できます。
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でも、暮らすには大変でほとんど限界集落になりつつありこの風景を保つのにも大変なんじゃないかと思います。
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なかなか綺麗な建物ですが、これももう住まなくなり捨てられた家をアートで再生させたものです。ここは宿泊も可能で、宿泊者がいるときは非公開になるようです。
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中は、2年間かけて壁や柱を彫刻刀でひたすら削った「脱皮する家」です。遠目では分かりにくいですが、手前の柱のような彫刻刀の削り跡ですべでが覆われています。
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柱や壁だけでなくて、ちゃぶ台や履き物までもが削られています。
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昔は囲炉裏があったりカイコを育てていたりしたであろう農家の建物で、天井も構造がはっきりわかります。この天井の上の方の木材まですべて削られているのにはびっくりです。

近くには空き家に金属を吹き付けたコロッケハウスもあります。
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別の空き家では、二階の部屋が障子を利用した半透明フィルターに描いた絵が風景と重なって見える作品になっています。こっちは泊まれませんが、普通に暮らせそうです。一階には地元で集めた廃油でつくった石けんで作品が飾られていました。

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2kmほど麓の集落には昨年廃校になった小学校が都市と地域の交歓のための新しい学校として再生されています。ここは活動拠点施設としてみんなが集まる施設でアート作品も飾られています。
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中扉は木を貼り付けみんなで彫刻をして棚田を削り出しています。今でも作成中の場所(参加も可能)もあります。


次は松之山です。

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ここの拠点は里山博物館「森の学校」キョロロです。全面ゴールデン鋼でつくられた独特の形状の自然観察館が芸術作品の一つです。松之山と言えば知る人ぞ知るアカショウビンの生息地で、その鳴き声から「キョロロ」と言う名前が来ています。

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入り口では変な動物がお出迎えです。前回はでっかい虫だったっけな。
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ここは新作も沢山あります。ドラゴンの標本も。
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ツチノコやカッパまであります。
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建物の左端の塔は上まで登れますが、真っ暗な螺旋階段でうっすらLEDがはめ込まれているだけです。
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上からは足下に景色が広がります。駐車場は波紋を表現しているそうですが、ここから見ないとそれはわかりません。エレベーターもないのでちょっと大変です。
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裏の林の中にも隠れるようにアートが飾られています。

そろそろ時間がなくなってきました。あとは帰り道で気になっていた場所に寄っていきます。
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道路脇に巨大な建造物があります。「土石流のモニュメント」は3年前の長野県北部地震で起きた土石流跡を黄色い230本のホールで表現したものです。土日には展望台まで行って上から眺めることも来ます。上での説明はアートではなくて土木建築についてというのもちょっと不思議です。

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とは言っても、本来の土木工事で出来た砂防ダムの方が存在感大です。奥の土が出てている斜面が崩れ、今でも地盤が弱いため応急処置的につくられた鉄板を円形に差し込み土を盛った巨大な砂防ダム自体が現代アートのようです。自然・文明・人間の関わりこそがアートと言う考えを表す物の一つです。


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小さな公園に設置された「たくさんの失われた窓のために」は、この芸術祭の代表作としていろいろなところで紹介されている物です。里山の何の変哲もない風景が、風に揺れる白いカーテンのかかる大きな窓から眺めることで全く違った風景に変わる。

自然の風景にそぐわない物が加わり新たな価値が生まれる現代アートらしい作品です。

最後に今年新たに加わった展示スペースの「清津倉庫美術館」です。
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ここも見てわかるとおりの廃校になった小学校です。6年前に廃校になった清津峡小学校の体育館が美術館に変身しました。
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体育館の中には、こんな風に作品が飾られています。

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校舎へ続く階段にも、当時の写真や地域の人々、道具などが並べられています。
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校舎は「きよつや」というワークショップとして活用されています。清津峡にビー玉を流して…、地域文化…などをそれぞれのテーブルに展示していました。映り込んでしまった白い服の3人組はもしかして三つ子コーデってやつか?。









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