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瀬戸内アートの島④三日目は「直島」

最終日は、直島です。
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この芸術祭で一番有名になった島です。かつては産廃などの問題でゴミの島と言われていましたが、今では芸術の島として有名になりました。島の一部は三菱の工場地帯で立ち入り禁止です。
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まずは、ベネッセハウス・ミュージアムです。ここは沢山作品が飾ってあります。フェリーから眺めてもベネッセハウスの周辺は、そこだけ綺麗な建物が建っているので分かります。宿泊棟なとが何カ所かに分かれて立っています。宿泊者しか見る事のできない作品もあります。美術館になっているのはベネッセハウス・ミュージアムで、室内は撮影禁止ですが、庭は撮影可能です。
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一階の展望デッキは、写真が飾られていて全体で一つの作品です。同じ人の写真は岩場などにもさりげなくおいてあります。
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地下一階の奥は、なかなか座り心地の良いすべすべの石が並び、空は四角く切り取られています。そこから青空が見え、気持ちの良い休憩スペースになっています。
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海岸沿いには、野外作品があります。四角い井戸のような所に茶碗が載っているのも一つの作品です。
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でも、人気作品は、やはり、草間さんの黄カボチャ。こっちは防波堤の先にあるので人が映り込む事はありませんが、写真を撮るために行列が出来ていました。

次の場は「家プロジェクト」です。直島の中で、古くから政治的宗教的な中心地区であったこの地区で行われているアートプロジェクトです。この地域には400年を超える家屋もあり、それを利用したアート作品です。

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村の入口の「トイレ」は安藤忠雄氏の設計です。公衆トイレなので、なかなか人が絶える事がありません。
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この村の入口に建てられている「南寺」(昔はお寺があった)は、安藤忠雄氏の建物の中にジェームズ・タレル氏の光の作品があります。ここも入場制限があり、一回に20人くらいしか入れません。まず予約をして、他を周りながらその時間に合わせてここに来るという、現代的なシステムでした。ツアコンさんについて見学は嫌だったので、単独行動をお願いしました。狭いところを大人数なんて・・・、考えたくない。

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役場近くにある古い建物は、.「はいしゃ」と言う作品です。元々歯医者だった家を作品にしています。建物にペインティングやコラージュを施していますが、作品からはここが歯医者だった事は感じられませんでした。
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かつて製塩業を営んでいた石橋家を、千住博氏が再建したものです。蔵などもあり、この地域の中でもかなり裕福な家だったと思います。庭や倉庫の中の滝がなかなか良い感じでした。

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「角屋」は築約200年の家屋を改修したものです。黒い塀は焼き杉を使ったもので、この地域ではよく見られます。焼き杉は防虫や防腐の役目をしていて、昔の人の知恵の一つです。
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古い造りの家には「屋号表札」がつけてあります。これもアート作品の一つです。
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護王神社」は江戸時代から続く神社を再現したものです。ガラスの階段で社殿と地下の石室が繋がれています。近くには八幡神社がありこちらも由緒ありそうでした。

最後は、地中美術館です。ここも完全予約制で入場制限をしています。入口から全て撮影禁止です。
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地中美術館は設計が安藤忠雄氏の設計で、建物自体が芸術品です。自然や環境に配慮した美術館と言うことらしいです。
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中はタレル氏の光りの部屋、モネの部屋、ウォルター・デ・マリア氏の部屋となっています。上からの様子はパンフレットから。
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駐車場から入口まではモネの庭園になっています。ここは撮影可です。橋は無かったのですが、それっぽく見えるところから撮ってみました。

あとはフェリーで帰るだけです。宮浦港で待っている間にアート見学です。
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直島銭湯「I湯」は、直島の入口、宮浦港にあります。美術作品ではありますが、実際に銭湯としての営業もしています。フェリー待ちの間に入ってきた人もいたようです。
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隣の岩と並べて撮ってみました。中に入る事も出来ます。
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一番人気はなんと言っても、草間さんの赤カボチャです。中に入って穴から顔を出して写真に撮るのがお勧めです。なかなか人がいない瞬間を撮るのが難しいです。
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赤と黄色の草間カラー&ドット模様の自動車です。赤かぼちゃをデザインしたバスも走っていました。

最終便なので遅れたら・・・と心配しましたが、無事帰れました。結局、飛行機6回、フェリー6回、リムジンバス2回、観光バス1日、ロープウェイ1回と沢山乗り物に乗ったものです。


瀬戸内アートの島➂二日目は「小豆島」

二日目は小豆島巡りです。

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土庄町にある海峡で、世界一狭い海峡としてギネスに認定されているそうです。全長は2.5kmで、最も狭い部分は10m以下の幅しかありません。ここはバスから見ました。
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次は、壺井栄「二十四の瞳」の舞台となった岬の分教場です。正式には苗羽(のうま)小学校田浦分校です。観光地としては二十四の瞳映画村の方が有名らしいですが、実際の舞台となったこっちの方が個人的には良いです。
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教室内は昔のまま残されていて、オルガンや机などが当時のまま保存されています。
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そして、アートの旅なので坂手港にある「スターアンガー」を見に行きました。ドラゴンの乗った星が少しずつ回転しています。小豆島にあるアートの中では代表のものらしいです。
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港の倉庫の壁一面に絵が描いてあります。同じ坂手港にあり、こちらの方が目を引きました。
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次は買い物&観光です。「ひしおの郷」と言う、この島の産業の一つ、醤油造りの町並みです。佃煮ショップに停めて出掛けました。
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マルキン醤油工場の施設が並んでいる所です。醤油蔵が並んでいる大きな工場です。小さな醤油工場は町の至る所で見かけました。
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一つの観光地になっているので、資料館などで醤油造りの説明もあり、工場見学も出来るような感じでした。当然小さなショップも併設されています。

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お昼は寒霞渓のレストランでした。渓谷を歩く事も出来ますが、バスで展望台まで登りました。上からは海が眺められます。
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下りはロープウェイを使います。間近に岩肌が迫る迫力のあるロープウェイです。上から眺めるとばかり思っていたのですが、渓谷の中を進んでいきます。
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こんな岩場の上に遊歩道があるのもビックリです。日本三大渓谷美は「寒霞渓」、「耶馬溪」(大分県)、妙義山(群馬県)だそうで、群馬県が入っているのにビックリです。

ちなみに日本三大渓谷は、清津渓谷(新潟県)、黒部峡谷(富山県)、大杉峡谷(三重県)だそうです。
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最後は、小豆島と言えばオリーブと言うことでオリーブ園です。でも小さなオリーブ畑ばかりで、この「オリーブ園」の辺りくらいしか広い所はありません。そのため生産量はあまり多くは無いようです。
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ここは小柴風花版「魔女の宅急便」の撮影地という事で箒を持ってそこで写真を撮るのがはやっているようです。
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このオリーブ園では、しあわせのハート形のオリーブの葉探しをしました。夏休み後なので子供達にほとんど取られてなかなか見つかりません。ちょっと変形のハートしか見つかりませんでした。
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「オリーブソフト」です。オリーブの花は春で、今は実が大きくなっているところです。これが熟す頃にオリーブ油を絞るので、今は昨年のオリーブ油が売られています。よく見ないと〇〇産と当然外国のものがほとんどです。国産は値段が二倍以上します。

小豆島から一度高松に戻ります。

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最後にフェリーから「太陽の贈り物」を見ると思ったよりも良い感じです。
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高松港に近づくと、高松城が見えます。高松城は海に面した城で海が穏やかな瀬戸内ならではです。
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天守はありませんが、天守台は残っています。内堀の中に突き出た形の変わった天守です。二の丸からは橋を渡っていきます。天守台の石垣が綺麗なのは、最近積み直したからです。
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櫓は現存しています。海から見えたのはこの櫓です。三層の「月見櫓」とそれに続く「続櫓」、そして海に対する大手門である「水手御門」が現存しています。他にも、東の丸から移築された櫓が残っています。
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三の丸に御殿が再建されています。立派な庭園も整備されています。
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夕食は自由食だったので、さぬきうどんを食べてから、居酒屋へ行って郷土料理セットを頼みました。醤油豆とか、小松菜のけんちゃんとか、ハモの天ぷらとか、鰹とか、お手頃価格で食べられました。


瀬戸内アートの島①一日目は「豊島」

瀬戸内国際芸術祭「瀬戸内トリエンナーレ」の地、香川県に出掛けてきました。瀬戸内国際芸術祭は3年に一度開かれています。会場は、香川県の12の島を中心にそれらを繋ぐ主なフェリー港でもある高松港、玉野港になります。今年は春、夏、秋と開催していますが、今回訪れたのは夏と秋の間の時期です。

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台風が接近する中、不安に思いながら家を出発しました。空港では、「着陸場所の変更や引き返す事も・・・」などと言われながらのフライトでしたが、何のことは無い、普段より少し揺れただけで無事高松空港に到着しました。

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高松空港からはリムジンバスで港のある高松駅まで移動します。高松駅前には海水を引き入れた池があり、クサフグなんかが泳いでいました。Seto1tfeyi1
高松港からフェリーに乗ってまずは小豆島に向かいます。
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高松港ではさっそくアート作品が飾られています。Seto1tmegi1
左手に女木島を眺めながらの出発です。手前にある灯台は高松港玉藻防波堤灯台、別名「せとしるべ」と言われる世界で初めてのガラス製の灯台です。
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右手に見えているのは源平合戦で有名な屋島です。今では陸続きになってしまっています。

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屋島の沖には大島があり、ここもアートの会場にはなっていますが、行きません。
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女木島は別名「鬼ヶ島」と言います。桃太郎で有名な鬼ヶ島です。
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その隣には少し小さい男木島があります。フェリーは島の間を通る約1時間の船旅です。
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右手に小豆島が見えてきました。日本で2番目に大きい島なので全体を見る事は出来ません。大きなビルも見えます。
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左正面に豊島が見えてくるとそろそろ最初の目的地です。今日はここに行きますが、小豆島で船を乗り換えます。
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小豆島の土庄港で一休みです。ここには月桂樹の冠をモデルにしたと思われるアート作品「太陽の贈り物」があります。
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本州の宇野港に向かう少し小さいフェリーに乗って、やっと今日の目的地「豊島」に着きました。台風が通り過ぎたあとなのでちょっと天候は不安定で、にわか雨にやられました。
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コンビニも無いような小さな島で、昔ながらの趣のある路地が続いています。
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港からはアート巡りバスもありますが、乗り切れなかったため歩いて「豊島美術館」に行きました。道からは特徴的な白いドームが二つ見えています。島にはレンタサイクル(電動付きもあり)などもありみんなそれを使って島内を廻っているようです。
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ここは入場制限があるので団体でも一度には入れません。撮影も禁止です。なので絵はがきからの流用です。ここは、島の湧水が地面から少しずつ湧きだし、天井にはポッカリと丸い穴が空いています。今日は雨のあとなので雨粒と湧水が水たまりを作っていました。
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カフェも似たような造りです。こっちは撮影可です。

この島には「心臓音のアーカイブ」という有名な作品がもう一つありますが、微妙に時間が無くて行く事が出来ませんでした。

中之条、part3

中之条ビエンナーレ、3週連続で通ってます。今日は現代美術好きの知り合いと一緒です。沢山作品があるところを中心に周ります。

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四万の廃校になった学校の教室です。実際は部屋の片隅なので写真よりは印象が薄いです。
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ここは元給食室です。なので流しが有り、覗くところは昔食缶を出し入れしていたところからです。床は米が敷き詰められていて、天井からは箸が下がってます。給食室ですから。
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図書室はシュレッターで細かく切り刻まれた紙がビニール袋に入れられ下がってます。よく見ると文庫本の真ん中がくり抜かれて一緒に入っています。ヨコトレの本の化石と似たコンセプトです。
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別の小学校では豚が・・・。後ろは影絵があり、二人の作家のコラボレーションです。影絵は刻々と変化しながらも時々動物の姿になります。入り口にありなかなかのインパクトです。
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校庭には小石(石灰岩)と落ち葉のインスタレーションです。上の桜の木からは時々落ち葉が落ちるので、それが針金の上に刺さった石の上に乗っかっています。実際は小さな作品ですが、写真にするとちょっと面白そうだと思って撮ってみました。
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最後は、昨年度で閉校になった伊参小学校が今年は本部になっています。参加型の展示も多く沢山の人で賑わっていました。鳥・・・それも烏・・・のシールが壁一面に貼ってありちょっと不気味な雰囲気です。ただ、もうシールはありませんでした。他にも、暗闇や、トンネルなど中に入る作品などもあり、中には泣き出している子供も・・・。
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ちょっと気になった作品です。下のデスマスクがちょっと不気味です。てな訳で、全て周りコンプリート賞の特典をもらってきました。前回よりもちょっと特典が・・・・。日帰り温泉のただ券にも成るのであとでどこかに入りに行きます。四万の旅館の一割引券もあるのですが、前回同様行く機会は無いかもしれません。

再度 ”中ビ” へ

再度、中之条ビエンナーレに行ってきました。前回は伊勢町と沢渡あたりだったので、今回は伊参から四万そして六合の赤岩地区を回りました。

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伊参スタジオは今までもよく使われています。前回のジェット二宮金治郎が今でも校舎の前に残っています。今まではすべて新作だったのですが、今回は前回の作品かいくつか残されて公開されています。
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教室の中は、魚が泳いでいたりします。
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学校って子供が脱皮する所。机も並べてて有り、今黒板の中から何かが脱皮して出てきそうです。
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伊参の最奥の大道地区にある黒沢住宅は、富岡製糸場とともに世界遺産の候補としてリストアップされていた建物です。ここの庭の赤いのも庭園に見立てた物です。
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昔養蚕が行われていた屋根裏には、柔らかい布が下げられ風に揺れています。
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近くの公民館にも、違った雰囲気の怪しい作品があります。
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次は、四万温泉の積善館の別館「向新」も今回展示場所として使われています。本館の方は今年はいろいろな事情で使われなかったようです。
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部屋の中は何人かがそれぞれの部屋をデザインしています。
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町中の使われなくなった建物のいくつかが今回作品展示会場に使われました。ブラックライト作品は毎年ありますが、今のところこれだけです。
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最後は、六合の赤岩地区です。ここも古い養蚕農家の建物や文化が残っている地区で養蚕文化の世界遺産候補に挙がっていた所です。その中でもこの「湯本家」が最も古い建物です。工事中かと思ったのですが、これも作品の一部でした。Dscn7119

中には、ちょっと外の古い造りとは違和感のあるこんな部屋もつくられています。

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この地区の入り口にあたる案内所には、いろんな生き物が住み着いてます。毎年この作者の作品が有り、いろいろな部屋に妖精が住み着いているようで好きではあるのですが、そろそろちょっと一工夫してほしいかな。
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養蚕道具が展示されていた建物は、今回繭が張られようとしていました。
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最後に赤岩地区のあちこちに下がっている風鈴が、日帰り温泉近くの公園にたくさん下がっていました。これはビエンナーレの一環で白根開善学校の子供たちが造った物だそうです。

中之条ビエンナーレ開幕

なかんじょビエンナーレ始まりました。今年で5回目です。前回は町長の反対(費用がかかることで反対して当選しましたが、小渕優子の後援会金銭問題の責任をとって辞任)のため有料化や縮小もありましたが、今回は無事開催されました。有料(1000円)ですが…。

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昔駅にあった伝言板はアートとして駅前広場に落書きボードとしてアートになってます。
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駅前の倉庫が、物品販売も含めて一つ目のアート作品です。ただ、中の一つの作品は開催前の台風の被害?で公開されていません。
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町中で見るとたいしたことなかったのですが、写真にするとなんか存在感があります。
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商店街はどこもシャッター街になっていますが、
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ここではアート空間としてよみがえります。
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明治から酒を造っていた杞憂蔵元の中には、変な生き物が住み着いてます。

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映像作品や、

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種を使った手の込んだ作品や、
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光を利用した作品などいろいろです。暗い所が多いので写真にはいまいち…。
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これが今のところ今回の一番のお気に入りです。写真だと分かりにくいですが、壁の節穴からの光が暗い室内につるされた曇りガラスにあたり、ピンホールカメラの原理で外の景色が写っている不思議な作品でした。建物の特性と、周りの環境、そしてそこに芸術家の工夫で不思議な、そして美しい景観か生まれる・・・、さらに刻々と変化する様子も楽しめる。

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こっちも手の込んだ作品です。

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風景写真を利用したり・・・。
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ここは目の部屋ですが、いろいろな部屋があってなかなかです。


今日は中心街の伊勢町と沢渡地区を見てきました。残る四万、六合、伊参エリアは機会を見て回ろうと思います。

「大地の芸術祭」、つまりトリエンナーレ②

妻有二日目はガイドブックを元に面白そうな所や新作を中心に廻ってきました。まずは十日町の大通りから10kmほど入った飛渡地区へ向かいます。

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山の中に開かれた田園地帯を抜けて集落に入ると、この地方特有のかまぼこ型倉庫には様々な顔が描かれています。かまぼこ型倉庫が農村集落ではそのままかまぼこフェイスに、ローカル線の駅では電車で旅をする絵本の世界を再現した作品にと様々に変化しています。この辺が地方文化とアートの祭典らしい所です。

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こんな山奥の農村地帯は当然のように限界集落になり、廃村の地域が出ています。そんな捨てられた農家の建物がアートに利用されます。外見はそのまま今にも壊れそうな建物ですが…。
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中に入ると、壊れた陶器の修復に用いられる金継ぎの技法を家屋に活用し、家の傷やひび割れ、地震によって出来た隙間などに金継ぎを施して「人を入れる器」を再生してあります。全部金張りだと秀吉になっちゃいますが、これだとわびさびの世界です。

会場の外では村人たちが食べ物を持ち寄り集会を開いています。芸術祭が村の交流や観光にも役立ち、ほかの地域の人たちも巻き込んでいます。
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小学校も廃校になります。そこはアートで再生!。校庭には車田を再生して、6年経つそうです。そのとき植えたクヌギも大きく育ってきています。最近はコンバインが普及して少なくなりましたが、今は少なくなりましたが、新潟の田んぼの畦には稲を懸けておくための林(稲架…はざ…)がありました。そんなことを意識しての物です。
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中には、集会兼体育館代わりの部屋には大きな樹皮を集めた作品が。
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各教室には、元々学校や地域で使われていた物を白いチューブで繋いだものがまるで走り回っているように配置されています。白はこの地域の雪の色でもあり、教室ではチョークの白みたいな感じでしょうか、またまた純真無垢な子供たち?…。

次は、30分ほど車で移動して、松代のさらに奥の星峠まで。ここは「日本一の棚田」とも言われる所で山の斜面が棚田として利用されています。展望台も有り斜面に広がる棚田地帯が一望できます。
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でも、暮らすには大変でほとんど限界集落になりつつありこの風景を保つのにも大変なんじゃないかと思います。
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なかなか綺麗な建物ですが、これももう住まなくなり捨てられた家をアートで再生させたものです。ここは宿泊も可能で、宿泊者がいるときは非公開になるようです。
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中は、2年間かけて壁や柱を彫刻刀でひたすら削った「脱皮する家」です。遠目では分かりにくいですが、手前の柱のような彫刻刀の削り跡ですべでが覆われています。
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柱や壁だけでなくて、ちゃぶ台や履き物までもが削られています。
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昔は囲炉裏があったりカイコを育てていたりしたであろう農家の建物で、天井も構造がはっきりわかります。この天井の上の方の木材まですべて削られているのにはびっくりです。

近くには空き家に金属を吹き付けたコロッケハウスもあります。
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別の空き家では、二階の部屋が障子を利用した半透明フィルターに描いた絵が風景と重なって見える作品になっています。こっちは泊まれませんが、普通に暮らせそうです。一階には地元で集めた廃油でつくった石けんで作品が飾られていました。

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2kmほど麓の集落には昨年廃校になった小学校が都市と地域の交歓のための新しい学校として再生されています。ここは活動拠点施設としてみんなが集まる施設でアート作品も飾られています。
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中扉は木を貼り付けみんなで彫刻をして棚田を削り出しています。今でも作成中の場所(参加も可能)もあります。


次は松之山です。

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ここの拠点は里山博物館「森の学校」キョロロです。全面ゴールデン鋼でつくられた独特の形状の自然観察館が芸術作品の一つです。松之山と言えば知る人ぞ知るアカショウビンの生息地で、その鳴き声から「キョロロ」と言う名前が来ています。

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入り口では変な動物がお出迎えです。前回はでっかい虫だったっけな。
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ここは新作も沢山あります。ドラゴンの標本も。
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ツチノコやカッパまであります。
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建物の左端の塔は上まで登れますが、真っ暗な螺旋階段でうっすらLEDがはめ込まれているだけです。
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上からは足下に景色が広がります。駐車場は波紋を表現しているそうですが、ここから見ないとそれはわかりません。エレベーターもないのでちょっと大変です。
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裏の林の中にも隠れるようにアートが飾られています。

そろそろ時間がなくなってきました。あとは帰り道で気になっていた場所に寄っていきます。
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道路脇に巨大な建造物があります。「土石流のモニュメント」は3年前の長野県北部地震で起きた土石流跡を黄色い230本のホールで表現したものです。土日には展望台まで行って上から眺めることも来ます。上での説明はアートではなくて土木建築についてというのもちょっと不思議です。

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とは言っても、本来の土木工事で出来た砂防ダムの方が存在感大です。奥の土が出てている斜面が崩れ、今でも地盤が弱いため応急処置的につくられた鉄板を円形に差し込み土を盛った巨大な砂防ダム自体が現代アートのようです。自然・文明・人間の関わりこそがアートと言う考えを表す物の一つです。


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小さな公園に設置された「たくさんの失われた窓のために」は、この芸術祭の代表作としていろいろなところで紹介されている物です。里山の何の変哲もない風景が、風に揺れる白いカーテンのかかる大きな窓から眺めることで全く違った風景に変わる。

自然の風景にそぐわない物が加わり新たな価値が生まれる現代アートらしい作品です。

最後に今年新たに加わった展示スペースの「清津倉庫美術館」です。
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ここも見てわかるとおりの廃校になった小学校です。6年前に廃校になった清津峡小学校の体育館が美術館に変身しました。
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体育館の中には、こんな風に作品が飾られています。

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校舎へ続く階段にも、当時の写真や地域の人々、道具などが並べられています。
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校舎は「きよつや」というワークショップとして活用されています。清津峡にビー玉を流して…、地域文化…などをそれぞれのテーブルに展示していました。映り込んでしまった白い服の3人組はもしかして三つ子コーデってやつか?。









「大地の芸術祭」、つまりトリエンナーレ①

 「大地の芸術祭」に行ってきました。正式には「越後妻有トリエンナーレ2015」になります。トリエンナーレは3年に一度開かれる現代アートの祭典で、代表的なものとして瀬戸内、横浜、越後妻有が一年ごとに開催されています。瀬戸内は島、横浜は都会、妻有は農村、と言う位置づけかなと思います。この成功が元で、最近は経済効果があると言うことでいろいろな所で行われるようになりました。

2000年から始まり今回が6回目です。とは言っても見に行くようになったのは前回からです。ここはあまりにも広い範囲に約380作品が散らばっているので完全制覇は大変です。ただ、ずっと展示されているものも多く、新作は約180程度です。その辺かほぼ新作のヨコトリ(横浜トリエンナーレ)とは違う所です。お盆に一度廻りましたが、そのときのを合わせて二回に分けて紹介します。

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「大地の芸術祭」の中心施設は十日町にある、越後妻有里山現代美術館「キナーレ」です。中庭にある蓬莱山は新作で、ほかは変わっていません。まあ、個人的にはほかの作品はあまり魅力的では無い(友人も同意見)ので、バスポートとガイドブックを購入してアートツアーのスタートです。
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まずは、「うぶすなの家」にお昼を食べに行きました。ここは空き家になった藁葺き屋根の民家を現代アートの美術館として再生した場所です。

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竈は織部焼きに作り替えられています。
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各部屋は焼き物を中心にいろいろ飾られています。2回も茶室仕立てになっています。
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食事は地元の食材を使った妻有ポークや蕗味噌などの山菜料理、漬け物などの地元の料理です。
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次は近くの「もぐらの館」です。廃校になった小学校の中が数人の芸術家が協力して作成した土を素材とした作品で飾られています。素材とコンセプトがしっかりしているので見応えがあります。
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階段はモグラの通路のように独特の模様で飾られていたり、土で造られオブジェで一杯です。
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教室の中は土壌のモノリス(地層標本)を並べていたりと部屋ごとに土を使った違う展示がされています。

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次のポイントに移動する途中で今年の新作に立ち寄ります。台湾の有名絵本作家の作品が田舎の駅に再現されています。新潟特有のかまぼこ形倉庫が現代アートに変身です。
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中は、絵本が再現され、映像でも紹介され、これが新作絵本として発売されています。ほかの駅にはもう一つ作品が展示されているようですが、そっちまでは廻り切れません。

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十日町とともにもう一つの拠点となっている松代の雪国農耕文化センター「農舞台」へ到着です。
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この部屋は新作です。部屋全体を沢山の芸術家たちが協力して芸術空間を作っています。統一感という点ではいまいちの感もありますが、このカオス的な空間もなかなか興味深いです。室内や屋外には今まで作品を中心に新作を含めていろいろ飾られていました。

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「農舞台」からは代表作の一つ「棚田」が見られます。棚田の風景と農耕作業を表現した原色のオブジェと農作業を表現した文章が重なり合い一つの世界を形作ります。のこのあたりの山の中にも沢山のアートが散在していますがあまりにも暑くてそれを見て回る気にはなりませんでした。同じ人が造った新作もあったら亥のですが時間があったらもう一度行ってみようかなぁ。

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駅前には、水玉模様と原色使いのオブジェがありますが、一目でわかる草間作品「花咲ける妻有」も見所の一つです。

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隣にあった松代郷土資料館はこの地にあった築150年前の農家を移築した物ですが、この中には新作がありました。
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今回のお気に入りの一つです。「京につながる越後妻有郷」でこの地の織物と京都の関係を建物の中にちりばめてあります。その一つで大広間がこんな部屋に変身していました。
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初日の最後は、「ドクターハウス」で、昔病院だった建物と中にあった物を使ッたインスタレーションです。ガイドブックの写真に惹かれて行って見ましたが、個人的にはいまいちでした。建物一つを利用した作品は前回いくつか廻りましたが、なかなかいいできだったのですが、病院というシチュエーションも残されていた医療機器もどちらも有効利用されていない気がしました。

二日目の様子は次回…。

石田徹也展

日美(日曜美術館)で気になっていた石田徹也展に行ってきました。今日が最終日です。巡回展のため、このあと平塚、栃波、静岡と他の美術館での公開になります。最終日と言うこともあってか予想以上に混んでいました。

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石田徹也さんの作品は、2年前に横浜トリエンナーレで横浜美術館で見たのが最初でした。このときのは「屋上へ逃げる人」(カイダン男)と「捜索」(感じは箱庭線路で朽ちていく人)で、なかなかシュールな作品で一目で気に入ってしまいました。今回の目玉は、なんと言ってもアイデアノートやアイデアスケッチとともに作品が展示されていることです。現代作家(若くして亡くなったのは残念)の中では一番好きかもです。
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思わず本も買ってしまいました。今回の展覧会と同じく作品とラフスケッチと創作ノートと解説が載っていてあとでじっくり読みます。全作品集も置いてあったのですが今回は買いませんでしたが、あとでネットで買おうかとも思ってます。

ついでに近くの足利観光です。
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織姫神社は景色の良い神社でした。
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鑁阿寺(ばんなじ)は、足利一門の氏寺です。周囲に土塁と堀をめぐらした寺域はほぼ正方形で、約40,000平方メートルあり、鎌倉時代の武家屋敷の面影を今に伝えています。境内には重要文化財の本堂など貴重な建物が多く、このことから大正11年に国の史跡に指定されています。春は桜、秋はいちょうの黄葉が素晴らしく、市民には『大日様』と呼ばれ親しまれています。
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本堂は国宝だそうです。(群馬には国宝がないのに、栃木にはあるのか・・・。武人埴輪は取り返せないのかなぁ。)

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大銀杏も有名だそうです。

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ついでに足利学校も。


再度、妻有トリエンナーレ「大地の芸術祭」②

  先週、回りきれなかったので、もう一度妻有トリエンナーレまで行ってきました。

先週は十日町・松代・川西エリアで、今週は中里・津南・松之山エリアです。

中里エリアでは、向かう途中で小作品を見ながら「ホチョムキン」に向かいます。ここは、産廃の不法投棄されていた河原を公園化したところで、河原に鉄の板でできた戦艦のようなものが建っている公園です。

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鉄骨で出来たブランコや東屋がありますが、このブランコは大人でもちょっと乗りづらいです。

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次の松之山エリアが今回のメインかな。まずは「家の記憶」。廃屋になった古民家が昔使われた道具もろとも、黒い蜘蛛の巣に包まれています。二階建ての建物がすべてこんな感じてなかなか面白い空間になっています。作るのが大変だったろなぁと言うのも感想です。

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次が「最後の教室」。体育館が入り口でしたが、入ると真っ暗。しばらくすると目が慣れてきますが、体育館に草が敷き詰められ、椅子が置かれそこに生徒のように扇風機が置かれています。天井から吊された小さな裸電球も不思議な雰囲気を作り出しています。

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体育館だけと思っていたので、校舎の方を見落とすところでした。校舎へ続く廊下も暗く、壁には写真が飾られ、奥ではライトの手前でゆっくりと扇風機が回り、ストロボ効果のような廊下です。

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二階の理科室では、裸電球が点滅し、それにあわせてポルタンスキーの作品らしく心臓の鼓動が響き渡っています。ここは不気味な雰囲気です。外国の人でもやっぱり理科室って、そんな不気味さを感じるところなのでしょうか。それに続く普通教室も裸電球と白いシートとカーテンでで仕切られています。こっちは不気味さは感じません。

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三階の音楽室には壁中に鏡がはり付けられています。それに続く普通教室は今までよりも明るく、なんか清潔な感じがします。白いカーテンで仕切られた教室に布とプラケースが並べられていて、教室と言うよりも感じとしては病院という感じがしました。

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見たかったのが見られたので、ここでお昼にします。ここも作品の一つ「CURRY NO CURRY」です。大変な混雑で行列が出来てました。中には鍋が大量にぶら下がっていたり、二階は寝室のような不思議な空間があったり、壁にはポップアートが飾られていたりしました。

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カレーも作品の一つです。タイカレーと日本のカレーの融合で、タイカレーは鶏のグリーンカレー、日本のカレーは集落で取れた野菜を使ったカレーです。米はコシヒカリ、サラダはタイ風の味付けで、ミョウガの漬け物&塩麹漬けです。お茶は紫蘇茶だったりしました。

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松之山と言えば美人林とアカショウビン。鳴き声から名付けた森の学校「キョロロ」も作品です。鉄板で作ったこの施設も赤く見えるのは錆です。塔の上は展望台になっています。個人的には、入り口にあったでっかいフンコロガシが好きです。

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三省ハウスは、昔の学校を宿泊施設にしたところで、教室だったところには木製のベット(簡易ベットのような)が置かれています。体育館は、青写真の上に子供たちが寝たりして作った布が下がり、床は三輪車で走り回った跡が残されています。

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津南エリアは、マウンテンパークだけ覗いてきました。スキー場ですが、ここからは河岸段丘がよく見えます。

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ちょっと面白かったのは鉛筆の森でした。

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田舎の河岸段丘や棚田などの自然風景と現代アートのコラボはなかなか面白かったですが、何せ範囲か広くて移動に時間がかかるため良さそうな作品と通りがかりの作品だけ見てきました。宿泊ツアーや体験ツアーもあったり、のりおりタクシー&バスも走り、時間をかけてのんびり回るのもいいかもしれません。ただ、季節的に暑くて・・・。

2018年6月
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